近森人形
 
 
 
羽子板  
お正月を和やかに彩る羽子板。女の子の厄除け
として飾ります。お子さまの無事を祈る
あたたかい気持ちが込められています。
 
 羽根つき遊びは、室町時代から女の子のお正月の遊びとして親しまれてきました。羽が飛ぶ様子がトンボに似ていることから、トンボが蚊を食べる益虫であることになぞらえて、夏の間に子どもが蚊に刺されないよう願いを込めた遊びだったといわれています。また、大名の間では、女の子の無病息災を願う縁起物として、女の子が生まれた初正月に贈る習慣がありました。羽についている黒い玉は、「無患子(むくろじ)」という大木の種で、子どもが患うことのないようにという意味があります。
 
羽子板のよくあるご質問はこちら
羽子板飾り「さくら」(豊久)
羽子板飾り「さくら」(豊久)    
 
破魔弓  
破魔弓は、神聖な力があるとされる武士の道具。
お子さまを災厄から守り、健やかな成長を見守ります。
 
 お正月に男の子が的を射てその年を占ったことに由来する、お正月飾りです。昔は的のことを「ハマ」と呼び、弓矢には魔除けの力があると信じられていたことから「破魔弓」というようになりました。武士の時代には弓は重要なものであり、武家の長男が誕生すると、立派に武士道を貫くことを願い、小さな弓矢を贈りました。
 
破魔弓のよくあるご質問はこちら
破魔弓飾り「相模」
破魔弓飾り「相模」  
 
盆提灯・灯篭  
魂の里帰りをあたたかくお迎えする
ための灯火。また、安らかな成仏を
お送りする火でもあります。
 
 盆提灯や灯篭は、亡くなった方の魂が迷わず帰ってこられるよう、目印として灯します。また、精霊を慰め、先祖をご供養するためにも、お盆には欠かせない飾りです。新盆に、親しかった人や親戚から贈られることが多いようです。
 
一般的飾り
一般的飾り
 盆提灯は家紋の入ったものや火袋に絵柄が描かれたものなどがあります。高知県では独特のスタイルの灯篭があり、2年目のお盆まで飾る習慣があります。月をまたいで飾ることがよいとされ、7月の新盆、8月のお盆、旧盆ともに、前月の下旬ごろに火入れをするのがよいでしょう。
 
盆提灯のよくあるご質問はこちら